2004年10月21日

国語教育が危ない!?

出版関係の仕事が儲からないという話は以前書いた。
なんで儲からないかといえば、
ギャラに対して人件費がかかりすぎるからである。
特に編集やらライティングやらの技能は、
教育が難しく、習熟に時間がかかる。
しかも、ある程度モノになってきた人間に限って、
給料の安さに嫌気がさして他所に逃げてしまったり、
仕事に嫌気がさして冥界に逃げてしまったりする。
そんなリスクを伴うものに対し、うっかり投資はできないわけで、
多くの出版社や編集プロダクションは、
最初から正社員として雇用するのは控え、
契約社員かバイトとして雇う。
そして会社の未来を託せる人間と判断したのち、正規採用するのだ。
俺が以前勤めていた編プロは、
業界の慣例を嫌う社長の方針で、最初から正社員雇用を行っていた。
しかし、せっかく正社員として雇っても逃げてしまう者が多く、
結局業界標準的に、契約社員を多く採ることとなった。
要は、安い労働力を大量に揃えたいのである。
しかし、この就職難の御時世に、
大量募集をかけるとどうなるかっつーと、
何の技量もビジョンもなく出版社を受けて落っこちた、
へなちょこ学生が大量にやってくることにもなるわけで。

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posted by パパラー斉藤 at 13:05| ドバイ | Comment(3) | TrackBack(2) | ニポンゴ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月25日

「ず」と「づ」を使い分けられない人間は頭が悪そうに見える

日本人なら最低限コレだけは守れゴルァ

いや、他人の日本語に難癖付ける奴が嫌われることは重々承知なのだが、
ネットを漁っていると、
「分かりずらい」という表記が多すぎて
気になってしょうがないので書いておく。

さ〜てモニタの前のみんな〜♪ これはなんて読むかわかるかな〜?

鼻血

ハイ、よくできました。そう、「はなぢ」だよね♪
ATOKで「はなじ」って打つと怒られちゃうから気を付けようね♪
これは、「はな」と「ち」が複合化されたときに「ち」が濁音化したものだから
「はなぢ」になるんだよ♪
そして「分かりづらい」って言葉も同じようにね、
「分かる」+「つらい」の複合語だから、
「分かりづらい」が正しいんだよ♪
ATOKで「わかりずらい」って打つと、

分かりズラ委

なんて変換されるのに、なんでみんな間違うのかな?
お兄さんよくわかんないや♪
あと、「しずらい」「読みずらい」も同じく間違いだから気を付けてね♪

これを読んだ中で思い当たるフシがある人は、
オトモダチにも教えてあげてね♪

マジで読んでて鬱陶しいから。

<参考資料>
http://www.tt.rim.or.jp/~rudyard/hirago009.html
posted by パパラー斉藤 at 12:47| Comment(15) | TrackBack(0) | ニポンゴ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月22日

パッパラー三番勝負

室伏由佳66メートル68日本新! 中京大記録会
※このパワフルな乙女の話は本編とまるで関係ありません。

の「頑固な馬鹿オヤジは手に負えない」という話に関連して、
頑固なオヤジ同士が同じ職場にいるとロクなことがないというお話を。
ま、要は「前の職場であった嫌な話」なんですけど。

前の職場に神経質な上司がおりまして、
ま、言葉遣いとか勤務態度にうるさい人だったんですけれども、
それでいて頑固で、
自分の非を認めたがらないところがありまして。
本稿はそんな上司と斉藤の激闘の物語であるッ!
(というほどでもないが)



一番勝負:横恋慕

中島みゆきについての上司との会話。
「僕は最近の『地上の星』とかよりも、昔のほうが好きですね。
 『よこれんぼ』とか」
「『よこれんぼ』? それを言うなら『おうれんぼ』だろ?」
「違いますって、『よこれんぼ』ですって! ホラ
「(グッ)……そうなんだ。でも、コレ変じゃん。
 これじゃあ湯桶読みじゃん」
「そりゃあ熟語は音読みか訓読みで統一して読むのが基本ですけど、
 例外があるから湯桶読みとか重箱読みとかあるんですって」

<結果>
○パッパラー斉藤(2分11秒 あ〜たし よこれんぼ♪)×イコジー上司



二番勝負:月に叢雲花に風

斉藤の原稿をチェックした上司の物言い。
「斉藤さん、ココの表現なんだけどさ〜、
 もっと粋な表現が欲しいよね。
 『月に叢雲花に風』くらいの言葉は入れてよ」
「は、はあ。それ、どんな意味ですか?」
「物書きならそのぐらいの言葉は知っててほしいなぁ。
 風景が風流な様を表すたとえだよ」
「へぇー、そんな言葉があったんすか。
 goo辞書で調べてみ……あのー、全然意味違うんですけど。
「ぬわっ! 俺の人生に間違いがあったとは〜!」
……間違いだらけですよアナタ。

<結果>
○パッパラー斉藤(2分56秒 花は桜木、男は岩木)×イコジー上司



三番勝負:ギリシャとローマ

とある記事の校正中、
斉藤が以下のような赤字を入れたと思いねえ。

赤字1

これを見て上司が一言。
「斉藤さん、それ、ローマ数字じゃなくて、
 ギリシャ数字だよ」
「え? そうなんすか?」
「そうだよ。こーゆー基本的な間違いを版元に見られると
恥ずかしいからカンベンしてくれよ」
「へい、すいません」
と、一度は折れたものの、
釈然としないものがあったので早速ググッてみる。
(キーワードは「ギリシャ数字 ローマ数字」)
すると、出てくるわ出てくるわ。
「すいませ〜ん、コレ見てくださ〜い。
 ローマ数字で正解ですよ〜」
「ゲッ!……じゃあ、ギリシャ数字ってのは何なんだ」
「別にあるみたいですよ。ほら、こんな感じで、
 ギリシャアルファベットに近いですね」
「ギリシャアルファベットって何?」
……そんなんも知らんで俺にほざいてやがったか。

<結果>
○パッパラー斉藤(5分45秒 ギリシャ数字じゃ当ッテネー)×イコジー上司



……とまあ、負けたときのことは憶えていないので
3戦全勝という記録になりましたが、
勝負を重ねるごとに上司がしょぼくれていったのは確かです。
やっぱ俺、根本的にサラリーマンに向いてねえや。

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posted by パパラー斉藤 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ニポンゴ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本語について本気出して考えてみた(その2)

ためになる日本語サイト

で、前回の続き。
ま、前回は要するに「小僧は頭が悪い」という、
パピルスにも書いてあるような年寄りのボヤキだったわけですが、
これがまあベテランなら大丈夫かというと、
案外そうでもなかったり。
物書きやら編集やらを何年もやってると、
大概「ここはこうでなければ俺の美学に反する」
的なプライドが構築されていくものです。
それはそれで素晴らしいことだと思いますし、
そうでなければ物作りの仕事はできないでしょう。
しかし、そういったプライドは作り手の思考から柔軟性を奪い、
頑固にしてしまう懼れを孕んでいるのです。
そーゆータイプの人が何かを間違ったまま憶えてしまうと、
その間違いを一生直せずに終わってしまうわけで、

・「重複」を「じゅうふく」と読んでしまう
・「相殺」を「そうさつ」と読んでしまう
・「早急」を「そうきゅう」と読んでしまう

といった間違いがベテランでもよくあるわけです。
本人が間違う分にはまあいいんですが、
困ってしまうのは、
間違った知識を他人に押しつけようとする輩がいることで。

先輩の同業者との会話。
「アソコの出版社は個人ライターだと仕事取りづらいっすね。
 編集プロダクションのどく……
 ……あれ、「独擅場」ってどう読むんでしたっけ?
 『どくせんじょう』でしたっけ?」
「キミィ、もっと本読んだほうがいいよ。『どくだんじょう』だってば」
などと言われ、はあそうですかとうなずいたものの、
気になってgoo辞書で調べたところ、
こんな結果が。

ま、漢字の読みなんてものは、
間違って読む人が多くなって一般化するうちに
間違いのほうがマジョリティになり、
元来の読み方で読んでいるほうが
間違い扱いになってしまうなんてのはよくある話なのです。
だから「じゅうふく」「そうさつ」「そうきゅう」も現代では一応正解なので、
ピリピリせずにマターリいきましょう。

……と、オトナ的発言はしてみたものの、
馬鹿に馬鹿って言われるとムカツク感は否めないのですが。

<参考リンク>
http://www.atok.com/nihongo/index_v02.html
posted by パパラー斉藤 at 21:41| Comment(2) | TrackBack(0) | ニポンゴ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月21日

日本語について本気出して考えてみた(その1)

※タイトルはポルノグラフティの声で読んでください。

ヘタなトリビア本より役立つ日本語サイト

出版業界人という人種は、
大なり小なり言葉を売り物にして商売しているわけですから、
さぞかし日本語に精通しているだろうと他人から思われるものです。
とはいえ、我々は学者さんではありませんし、
全体の作業から見ると、
文章を書くのに掛ける時間は全体の20%弱程度だったりするわけで、
日々研鑽を積む余裕があるでなし、
案外テキトーだったりします。
特に、出版社の就職に滑って
編集プロダクションに滑り込んでくるような小僧になると、
それはもう目も当てられない状態でして。
ま、敬語が使えないとか"ら抜き言葉"なんてのは
どの業界の小僧にも言えることなんですが、
履歴書の志望動機に本が好きで云々と書いてくる割に、
少し書かせてみると
活字をろくすっぽ読んでいないのがバレバレだったりするわけで。
で、そんな困ったちゃんだらけの会社に勤めていた頃の話。

「斉藤さ〜ん、原稿できたんでチェック願いま〜す」
「へ〜い、どれどれ……
『●●は密室殺人の謎をひもとくと』……
……ってチミチミィ、
『ひもとく』に『疑問が氷解する』なんて意味はないよ」
「え、そうなんですか? 知りませんでした」
「よく知らん言葉を商売の文章に使うんじゃねぇ!」
「……すいません。では、ここはどう直せば……」
「普通に『解く』でいいじゃねーか馬鹿」

どうも小僧というのは、ま、自分にも経験があるのですけれども、
意味も熟知していないくせに無理して難しい言葉を使いたがるもので。
国語トリビア系文庫の誤用例によく出てくる
「的を得た表現」
「僕なんかじゃあ役不足です」
「耳ざわりが良い音楽」
なんてのもそのせいではないかと思われます。

それでもこのレベルならばまだ許容範囲なのですが、
下には下がいるもので、
会話しているだけで頭が割れそうになるような
トンマ君もたまにいるわけで。

トンマ君と一緒に、
とあるサッカーゲーム攻略本のデータチェックをしていたところ、
「斉藤さ〜ん、文章中に、
データに乗ってない選手が出てきてま〜す」
「え? どれどれ? 別に変なところはないけど」
「ほら、ここですよ。このレフティーって選手」

こーゆー感覚の人がどうして編集者なんぞ志したのか、
斉藤にはサッパリ理解できないのですが、
読者の皆様方いかがお考えでしょう?

で、また別の仕事でそのトンマ君と組みまして。
作業自体はあるRPGのセリフをひたすら書き写して
テキストデータ化するという単純なものだったんですが、
ゲーム中の日本語の間違いをそのまま起こすわけにもいかず、
怪しい日本語に関しては協議の上修正することになりまして。
「斉藤さ〜ん、●●のセリフに、
 謎の日本語が混じってま〜す」
「どれどれ? いや、別に変なところはないけど」
「ほら、ここですよ。このぞんざいって言葉」
「いや、普通にある日本語だが」
「え、僕、こんな言葉生まれて初めて見ました。
 で、どんな意味ですか?」

お前の国語力のことだーッ!

この先がまた長いので、続きは次回に。

posted by パパラー斉藤 at 06:24| Comment(4) | TrackBack(0) | ニポンゴ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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